この記事を書いた人
シゲ
実は昔、ベランダによく現れる野良猫がいました。人懐っこくて、雨の日も晴れの日も顔を出しては、ご飯をあげたり体を拭いてあげたりしていました。その子との時間は今でも大切な思い出です。
今はペット可の物件に住んでいて、どの子をお迎えするか考えている最中です。できれば保護犬・保護猫を迎えたいと思っています。
「犬猫百貨店」では、編集部が実際に調べた情報をもとに、皆さんとペットとの暮らしがより豊かになるような情報をお届けしています。
帰ったら「苦情のメモ」が入っていた…その前にできることがあります

玄関のポストに「お宅の犬の声が…」というメモが入っていた。
そんな経験をしたことがある飼い主さん、実はかなり多いんです。
留守番中に吠え続ける犬の問題は、「しつけ不足」だけが原因ではありません。
犬なりの理由がちゃんとあって、その理由によって対処法もガラッと変わってきます。
まず原因を正しく見極めることが、解決への一番の近道です。
この記事では、留守番中の吠えに多い原因3パターンと、それぞれの具体的な対策を順番に解説していきます。
「うちの子はなぜ吠えるんだろう」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。




まず知っておきたい「留守番吠え」の全体像
留守番吠えをひと目でチェック
留守番中の吠えにはいくつかのパターンがあります。
カメラで確認できる場合は映像も参考にしながら、どのタイプに近いか照らし合わせてみてください。
吠える原因は「分離不安・警戒・退屈」の3タイプ


留守番中に吠え続ける原因は、大きく3つに分けられます。
それぞれ行動のパターンが違うので、見分けるポイントも一緒に確認してみてください。
「うちの子はどれだろう?」と思ったら、ペットカメラで実際の様子を確認するのがいちばん確実です。
映像を見ると「こんなに早く吠え始めてたのか」と驚く飼い主さんも多いですよ。






やってしまいがちな「逆効果な対応」に注意


吠えを止めようとした行動が、実は問題を長引かせていた、ということが意外と多くあります。
善意からの対処法でも、やり方次第で逆効果になるので要注意です。
- 吠えているときに戻って安心させる:「吠えれば飼い主が戻ってくる」と学習してしまい、吠えがエスカレートする原因に
- 出かける前に過剰に長いお別れをする:「これから特別なことが起きる」という緊張感を高め、不安を煽ってしまいやすい
- 帰宅時に大げさに喜ぶ:「飼い主がいない時間=特別に辛い時間」という印象を強化してしまう可能性がある
- 吠えを叱る:不安やストレスが原因の吠えに叱りは効かないどころか、余計に緊張させてしまうことも
特に分離不安型の場合、お別れのルーティンをシンプルにするだけで劇的に改善するケースもあります。
「いってきます」を静かに告げてスッと出るくらいが、犬には案外ちょうどいいようです。
また、散歩中の吠えについても別の記事で詳しく解説していますが、外の音への警戒吠えも、基本的に「叱る」より「意識を別に向ける」アプローチの方が効果的だと言われています。






原因別の具体的な対策ステップ
留守番吠えを減らすための取り組み
STEP1 原因を特定する
ペットカメラや録音アプリで、吠え始めるタイミング・場所・きっかけを確認する
STEP2 環境を整える
窓や玄関から離れた部屋でのお留守番、カーテンを閉める、遮音マットなど「刺激を減らす」工夫から始める
STEP3 短い留守番の練習を重ねる
5分→15分→30分と少しずつ延ばし、「留守番=怖くない」という経験を積み重ねる。分離不安型に特に有効
STEP4 運動・刺激を増やす
出かける前に散歩やおもちゃ遊びでしっかり発散させる。退屈型はこれだけで大きく改善することも
3タイプそれぞれに合わせた取り組みを、実践しやすい順番でまとめました。
どれか1つに絞れなくても、できそうなものから始めるだけでOKです。
環境面で今日からできる工夫を比較してみると
環境づくり中心
- すぐ始められる・コスト低め
- 窓を塞ぐ・ラジオをつける・落ち着けるスペースを作る
- 警戒吠え・退屈型に特に効果的
- 犬に負担なく取り組める
トレーニング中心
- 時間と根気が必要だが根本解決に近い
- 短い留守番の練習を毎日積み重ねる
- 分離不安型に特に有効
- 効果が出るまで2〜8週間かかることも
「何か道具を使いたいけど、どれがいいか分からない」という方のために、よく使われる2つのアプローチを比較してみました。
どちらが正解というわけではなく、犬の原因タイプや生活環境によって向き・不向きがあります。
迷ったら、まず環境づくりから試してみるのがおすすめです。
お金をかける前に、カーテンを閉めるだけ・ラジオをつけっぱなしにするだけで落ち着く子もいるので、シンプルな工夫から順番に試すのが近道です。
留守番時間の長さや便利グッズの選び方は、こちらの記事でまとめて紹介しています。
グッズ選びの参考にしてみてください。
「うちは賃貸・マンションだから余計に焦る」という方へ


集合住宅での吠え問題は、本当に胃が痛くなりますよね。
私たちも、読者の方からの相談で「ご近所トラブルになってしまった」という声を一番多く聞くシチュエーションがマンションです。
集合住宅の場合、まず取り組みたいのが防音対策と「吠えさせない環境づくり」の同時進行です。
トレーニングだけに頼ると改善に時間がかかる分、その間もご近所への影響が続いてしまいます。
- 窓際・玄関近くでのお留守番を避け、なるべく外音が届きにくい部屋やスペースを確保する
- 防音カーテン・ペット用防音マットで物理的に音を軽減する
- ホワイトノイズマシンや犬向けのリラックスBGMを流す(外の音をマスキングする効果がある)
- 早めにご近所に一言伝えておく(「トレーニング中で改善に取り組んでいます」という一言が関係を守ることも)
ご近所への一声は、苦情になってからより、なる前の方がはるかにスムーズに話せます。
勇気がいりますが、早めに動いた方が結果的に気持ちが楽になります。
マンションでの犬の飼い方全般については、マンションで飼いやすい犬種の選び方・環境づくりについてまとめた記事も参考にしてみてください。



こんな声をよくいただきます


留守番吠えに悩む飼い主さんの一般的な傾向をもとに構成した声です。
「わかる!」と思ったらぜひ対策の参考にしてみてください。
カメラで確認したら、出かけて5分後にはもう吠えていてショックでした。分離不安だったんだと気づいてから、お別れのルーティンを変えたら少し落ち着いてきました。
下の階の方から注意されてから、本当に焦りました。窓のそばでお留守番させていたのをやめて、奥の部屋に変えてみたら警戒吠えがかなり減りました。
散歩の量を増やしたら、帰宅後に確認した録音の吠え時間がはっきり短くなりました。運動不足が原因だったみたいです。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
よくある質問
留守番吠えについて、特によく聞かれる質問をまとめました。



留守番カメラはどんなものを選べばいいですか?
スマホと連動してリアルタイムで映像が見られるタイプが便利です。吠えを検知して通知してくれる機能付きのものだと、いつ・どんな状況で吠えているかが把握しやすくなります。
子犬でも分離不安になりますか?
なります。むしろ子犬のうちから「ひとりでいられる時間」に慣れさせる練習をしておくことが、将来の留守番トラブルを防ぐ近道です。月齢別の目安については専門家への相談もおすすめです。
吠え防止グッズ(超音波機器など)は効果がありますか?
一時的に吠えを止める効果はあるものも多いですが、根本的な原因(不安・退屈)を解消するわけではないため、環境づくりやトレーニングと組み合わせて使うのがベターです。
自分でのトレーニングに限界を感じたら?
分離不安が重い場合は、獣医師や動物行動学の専門家に相談するのが一番の近道です。状況によっては薬物療法が有効なケースもあり、一人で抱え込まないことが大切です。
焦らず、でも早めに。一歩踏み出すことが大切です
留守番中に吠え続ける問題は、「うちの子がわがままなだけ」ではありません。
不安だったり、退屈だったり、外の音が怖かったり、ちゃんと理由があって吠えています。
まず大切なのは、原因のタイプを見極めること。
そしてそのタイプに合った対策を、焦らずコツコツ続けること。
すぐに100点を目指さなくていいです。
「以前より少し吠える時間が短くなった」「出かけるときに震えなくなってきた」という小さな変化が、積み重なって大きな改善につながります。
トレーニングは愛犬との信頼関係を深めるプロセスでもあるので、ぜひポジティブに取り組んでみてください。
共働きのご家庭での留守番対策については、共働きでも犬を飼うための準備と犬種選びについての記事もあわせて読んでみてください。
また、子犬の留守番については月齢別の目安と準備を解説した記事も参考になります。









