シグラド合同会社
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「水好きで賢くて抜け毛が少ない」――それだけじゃない、この犬の本当の姿

オバマ前大統領の愛犬として世界中で一躍有名になり、日本でも「抜け毛が少なくてアレルギーの人にも向く」と紹介されることが多いポルトガル・ウォーター・ドッグ。
でも調べれば調べるほど、「飼いやすい」と紹介されているのに、実際に飼っているオーナーさんからは「思ったより手がかかる」という声もよく聞こえてきます。
この記事では、見落とされがちな注意点も含めて、正直にまとめました。
「うちに向いているのかな?」と迷っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。




ポルトガル・ウォーター・ドッグをひと目でチェック
ポルトガル・ウォーター・ドッグ 基本スペック
まずは基本的なスペックをざっと確認してみましょう。
ラブラドールと比べてどう違う?よく聞かれる「水好き犬」の比較
🐾 ポルトガル・ウォーター・ドッグ
- 抜け毛が少ない(カーリー・ウェービー被毛)
- 体が引き締まっていてコンパクト
- 独立心が強く、やや頑固な面も
- プロのトリミングが必要
🐾 ラブラドール・レトリーバー
- 抜け毛が多い(ダブルコート)
- 穏やかで従順、しつけしやすい
- 誰とでもすぐ仲良くなる
- 被毛のお手入れは比較的ラク
「水好きで活発な犬」というと、ラブラドール・レトリーバーと比べられることがよくあります。
実は両犬種には似た部分もありますが、家での扱いやすさはかなり違います。






正直に言う――この犬の「好きなところ」と「覚悟がいるところ」


ポルトガル・ウォーター・ドッグの魅力と、ちゃんと知っておきたい面を並べてみます。
「抜け毛が少ない」という点だけが独り歩きしがちですが、トリミング費用と運動量の確保が、この犬種と長く暮らすうえで最もリアルな課題だと感じます。
「水好き犬」という呼び名の由来――漁師の相棒だった歴史


ポルトガル・ウォーター・ドッグは、その名の通りポルトガルの漁師たちの働き犬として長い歴史を持っています。
網から魚を追い込んだり、漁師と漁師の船の間でメッセージを届けたり、流された道具を回収したりと、水の中での作業をこなすために育てられてきた犬種です。
そのため今も水への親和性が非常に高く、川や海に連れていくと飼い主が止める前に飛び込んでしまった、という話を飼い主さんからよく聞きます。
逆に言えば、アウトドアが好きな方や、水辺の遊びを一緒に楽しみたい方にとっては、これ以上ないパートナーになれる犬種かもしれません。
意外にも、ニューファンドランドと同じく「水中救助犬」の血筋を持つ犬種のひとつとされており、泳ぎの能力は本物です。
ニューファンドランドの飼い方・コストについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、大型の水好き犬が気になる方はあわせてどうぞ。


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「抜け毛が少ない=ローメンテナンス」は本当?被毛とお手入れの実態


結論から言うと、抜け毛は少ないが手入れは多い、というのが正直なところです。
ポルトガル・ウォーター・ドッグの被毛(体を覆う毛のこと)はカーリー(巻き毛)またはウェービー(緩いウェーブ)の2タイプがあり、いずれも1層構造のシングルコート。
だから抜け毛は確かに少ない。
ただし、毛が抜けにくいぶん絡まりやすく、放置するとマット(毛玉)ができてしまいます。
こまめなブラッシングと、月1〜2回のプロトリミングが必須です。
- ブラッシング:週2〜3回が目安
- シャンプー:月1〜2回
- トリミング:月1〜2回(費用の目安:5,000〜10,000円前後)
- 耳の中のケア:毛が生えやすく蒸れやすいため定期的な確認が必要
アレルゲンとなるタンパク質の量が少ない傾向があるとされており、犬アレルギーがある方でも症状が出にくいケースがあると言われています。
ただし「アレルギーが出ない」と断言できる犬種は存在しないため、必ずかかりつけ医や専門家に相談してから判断してください。






賢いからこそ難しい――しつけと運動量のリアル


ポルトガル・ウォーター・ドッグは訓練適性が高く、さまざまな指示をすぐに覚えると言われています。
ただ、賢さは「良い方向にも悪い方向にも働く」という点を知っておいてほしいのです。
退屈したり運動が足りなかったりすると、その知性が「イタズラ」や「吠え癖」に向かってしまうことがあります。
- 1日の運動目安:60〜90分(散歩だけでなく、ボール遊びや水泳などの活動的な運動が理想的)
- 精神的な刺激も大切:においを使う遊びやトレーニングゲームが効果的
- 幼少期の社会化:人や他の犬・様々な場所に慣れさせる期間が非常に重要
ボーダーコリーの運動量・しつけの記事でも触れていますが、「賢い犬種ほど飼い主のコミットメントが求められる」という法則は、ポルトガル・ウォーター・ドッグにも当てはまります。
個人的な所感ですが、この犬種は「犬を飼ったことがある、でも賢くて活発な犬は初めて」という方にとってはやや根気が必要な犬種だと感じています。
逆にドッグスポーツや水遊びを一緒に楽しめる環境があれば、これほど充実したパートナーはいないとも思います。
こんな人・こんな家庭にフィットする――向き不向きの目安
「うちに合うかな?」と迷っている方向けに、向いている方・そうでない方の目安をまとめました。
マンションで飼いやすい犬種の選び方でも解説していますが、体格の大きさより「1日どれだけ運動できるか」が適性の分かれ目になります。
ポルトガル・ウォーター・ドッグは中型犬サイズなのでマンションでも暮らせますが、運動量の確保は必須です。



お迎えから慣らし期間まで――はじめの一歩をステップで確認
ポルトガル・ウォーター・ドッグお迎えの流れ
🐾 STEP1 情報収集・見学
ブリーダーや犬種クラブに問い合わせ、実際の犬に会って性格・環境を確認する
🐾 STEP2 環境を整える
クレート・ベッド・フード・トリミングサロンの目星をつけておく。運動スペースも確認
🐾 STEP3 お迎え・慣らし期間
最初の1〜2週間は静かな環境でゆっくり慣らす。いきなり外出・来客は避ける
🐾 STEP4 社会化トレーニング
3〜16週齢が社会化の黄金期。人・犬・音・乗り物など様々な刺激に慣れさせる
「飼ってみたい」と思ったら、まず何をすればいいか迷いますよね。
以下のステップを参考にしてみてください。


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飼い主さんたちのリアルな声
一般的な傾向をもとに構成した声です。
個体差や環境によって異なる場合があります。
海に連れていったら飼い主より先に飛び込んでいました。水への本能はすごいと実感。帰ってきてからのシャンプーが大変でしたが、それも含めて楽しいです。
賢いのでトレーニングは楽しいですが、退屈させると本当にいたずら好きになります。毎日の運動を欠かさないことが一番大事だと気づきました。
抜け毛が少ないので以前の犬より症状が軽く助かっています。ただトリミング代は予想以上にかかるので、お迎え前に計算しておくことをおすすめします。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
よくある質問
お迎えを検討している方からよくいただく質問をまとめました。
初めて犬を飼う初心者でも大丈夫ですか?
賢く訓練適性は高いですが、運動量の多さとトリミングの手間があるため、犬の飼育が完全に初めての方にはやや根気が必要な犬種です。ドッグスクールなどを活用することをおすすめします。
犬アレルギーがあっても飼えますか?
抜け毛が少なくアレルゲンが出にくい傾向があると言われていますが、「アレルギーが絶対出ない」犬種は存在しません。お迎え前に必ずかかりつけ医に相談してください。
マンションでも飼えますか?
中型犬サイズなのでスペース自体は問題ないことが多いですが、1日60〜90分の運動時間の確保が必須です。近くに公園や広場があるかどうかも確認しておくと安心です。
子どもや他の犬との相性はどうですか?
フレンドリーで遊び好きな傾向があり、子どもや他の犬とも仲良くなれることが多いです。ただし幼少期の社会化トレーニングをしっかり行うことが前提になります。
日本での入手方法は?
国内では専門ブリーダーからのお迎えが主な方法です。希少犬種のため、信頼できるブリーダーを見つけるまでに時間がかかることもあります。犬種クラブへの問い合わせも有効です。
まとめ――「水好き・賢い・手がかかる」を丸ごと楽しめる人へ


ポルトガル・ウォーター・ドッグは、確かに抜け毛が少なくて賢くて、一緒にいて楽しい犬種です。
でも「ラクに飼える犬」かというと、正直そうは言いきれません。
毎日の運動、定期的なトリミング、しっかりしたしつけ――この3つを楽しみながらできる方にとっては、本当に最高のパートナーになれる犬種だと思います。
「水遊びが好き」「アウトドアを一緒に楽しみたい」「賢い犬と訓練を楽しみたい」――そんな気持ちがあるなら、ぜひ一度ブリーダーに会いに行ってみてください。
実際に会うと、その明るいエネルギーに一発でやられてしまう、そんな犬種です。
ゴールデン・レトリーバーとラブラドールの比較記事や、犬と一緒に泊まれる宿の選び方も、アクティブな犬との暮らしを考えている方の参考になるはずです。









